私は、イラスト描くより、物語を作る方が好き。
イラストは、私の頭の中での動物だとかを描くのは好きかなあ。
それより好きなのは、塗り絵。自分の好きな色を、自由にのっけていく過程が好き。
何日もかけて、少しずつ完成に近づいていく過程が好き。
1番、思い入れのある塗り絵は、なんとなく買ったディズニーの塗り絵。
その中のバンビ。
森の中での動物とバンビの作品。
その動物とバンビが、軽くチュッってしている様子に、昔、小学生だったかなあ、
テレビで見たオペラ座の怪人を思い出させた。
怪人は、幼い頃川に映る自分の顔を見て、川に鬼が住んでいると思っていた。
大人になって、オペラ座の屋根裏だったかなあ、人に見つからない様に暮らしていて、
ある日、綺麗な声で歌う女性に恋をして、怪人は、顔にマスクをして、
いつだったか女性にマスクの下の顔を見られ、女性は気絶。
頻繁にオペラ座の舞台付近に出没するのを気付かれ、
幽霊の噂が流れたんだったかな、追われる身になって、
屋根の屋上で、父親に銃を向けられ、他人の手にかかりたくなかったのかな、
頷いて、その場に倒れた。
怪人が恋心を抱いた女性が、かけ寄って、息絶えそうな怪人のマスクを外そうとした。
怪人は、声を絞り出して、やめてくれと、訴えた。
でも、女性はマスクを外して、その頬にキスをした。
怪人は、涙を流して、息絶えた。
そのシーンが、よみがえった。
オペラ座の怪人を思いながら、塗り絵をして、最後にバンビの顔をどぎつい青にした。
私にとって、オペラ座の怪人のマスクの下を表現するなら、周りを明るい柔らかな色でまとめて、
顔だけ、浮く感じでどぎつい青かなあと思った。
その塗り絵をしたものは、今、私が通う心療内科のビンゴクリニックに飾ってもらっています。
機会のある人がいたら、見てみて下さい。
最後にオペラ座の怪人を思いながら、色を付けたバンビの顔を。