僕の名前は、魚の絵本。

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本棚のはしっこのほうに、ぎゅうぎゅうづめにされて並んでる。

 

扉が開くと、ふわーって、埃が舞い散って、アカがとれていく。

 

子供とお母さんが僕達を選びにやってきた。

 

『お母さーん、僕はこっちだよー。』と叫んでみても、みんな、新しい絵本をとっていく。

 

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そう、僕は古くてボロボロの魚の絵本。

 

手にとれば、指形が残るくらいの埃もかぶってる。

 

でも、絵本としては最高さっ。きっと、心に残る絵本なのに…。

 

みんな、僕を通り過ぎていく。

 

『はーい、みなさん。今日はお魚さんの絵本を捜してみましょう。』

 

どこかの先生の声だった。

 

『えっ、お魚だって?』

 

僕の胸は弾んだ。

 

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すると小さな女の子が僕を引っ張り出そうとしてくれた。

 

『それ、1、2、3ー。』

 

僕の背表紙はとれ、バラバラになった。

それでも僕は、最高に嬉しかった。

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精神科の友愛病院に初めて入院して、入院中、初めて書いた物語です。

ダニエルキイスのアルジャーノンに花束をのように、終わりは死にしようと思いながら考えました。

そして、ほっとするように終わりたくて、出来た物語です。