ある森の中に、ピッピというリスが住んでいました。

森の奥には、川が流れていて、ピッピは石に座って

、シッポだけ水にチャポンとつけます。

魚たちが寄ってきて、

かじりついたところを上手に釣り上げます。

それをクビにかけたカゴの中に入れて、

人間達の住んでいる場所へ行って、売ってお金に換えます。

ピッピは、何故お金を貯めているのでしょうか?

それは、人間に捕まった友達を返してもらう為でした。

ピッピの友達は木の下で寝ていました。

そこへ人間がやってきて捕まえて帰りました。

ピッピは、人間達に頼みました。

友達を返してくれと…。

人間は答えました。

このリスは市場で、2万円で売る。

なんなら、お前が買うかと…。

それから、ピッピは死にもの狂いでお金を貯めました。

ようやく、2万円が貯まりました。

ピッピは、友達を捕まえた人間達のところに行きました。

すると、もう、売られた後でした。

ピッピは、買った人間を捜しました。

市場のすみずみまで…。

だけど、見つかりませんでした。

ピッピは、涙を流しました。

くる日もくる日も…。

ピッピには、もうお金なんて意味がなくなりました。

ピッピは、友達がいなくなって、泣いてばかりの毎日でした。

サルのルーシーも、ウサギのナーシャも心配していました。

突然、『おーい。』と森に叫び声が響きました。

その声の主は、ピッピの友達でした。

ピッピは、とんでいきました。

そうです。

人間に売りとばされたピッピの友達に間違いありませんでした。

ピッピは、大喜びです。

そして、どうなったかという、いきさつを知りました。

友達のリスは、心優しい1人暮らしのおばあさんに買われ、

子供のように可愛がってもらっているという事でした。

ピッピは、安心しました。

友達も、懐かしいこの森を忘れてはいませんでした。

もちろん、ピッピの事も…。

 

ピッピの友達は、心優しいおばあさんにメイと名付けられ、可愛がられていました。

 

『続・森のリス「ピッピ」』→