ピッピには、森の仲間達がいます。

それでも、時々、さみしそうにしているサルのルーシーも、ウサギのナーシャも心配していました。

森の長老ゾウのバウルに相談しに行きました。

バウルは、話を聞いて、うなずきました。

そして、深いため息をもらしました。

仲間同士の絆とは違う、深い絆を持っているのは親子だけだ。

バウルは言いました。

ピッピの里親を探すかのう?サルのルーシーも、ウサギのナーシャも、ピッピが大好きでした。

ピッピが森からいなくなるのは嫌でした。

2人は大反対しました。

バウルは、ピッピの決める道だと言い切りました。

バウルは、さっそく、ピッピのところへ行きました。

ピッピの気持ちを優しく聞き始めました。

ピッピは、胸の内にある思いを正直に、さらけ出しました。

ピッピは、昔からバウルを親のように慕っていました。

森の仲間の事も大好きでした。

ピッピは、森に残ることを決めました。

森の仲間達も大喜びでした。バウルも、フッと胸をなでおろしました。

 

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